次の一歩 02 / 03

スキルでやり方をそろえる

AIが参照する手順書の役割を知る

今日のゴール

毎回そろえたい「入力」「手順」「仕上がり」を短く説明できれば合格です。ここでは、特定の作業の指示や参考資料をまとめるAgent Skillsを扱います。「スキル」は製品によって別の意味でも使われます。

このページでは、手順を読む練習をします。スキルのインストールやプログラムの実行は必要ありません。

ひとことでいうと

Agent Skillsは、作業の手順に参考資料、ひな型、必要に応じたプログラムなどを添え、対応するAIが使えるようにする形式です。

例えば、毎回のメモを「希望」「確認済み」「これから確かめること」に分けるやり方をまとめられます。一度うまくいったお願いを、そのまま長く保存するだけでなく、どんな作業に使い、どんな形で終えるかをはっきりさせます。

対応製品では、依頼に合うスキルが選ばれたり、利用者が明示的に選んだりします。保存しただけで、すべてのAIが毎回その全文を読み込むわけではありません。

日帰りのお出かけで考える

3回共通の架空の例は「土曜に美術館へ行く計画を立てる」です。今回は、ばらばらの希望を、お出かけメモへ整理する手順を考えます。

教材用の手順書「お出かけメモを整える」

  • 使う場面:日帰りのお出かけについて、希望と未確認事項を整理するとき

  • 入力:行きたい場所、日、過ごしたい時間、調べた情報

  • 手順:

    1. 入力を読み、本人の希望と、確認できている情報を分ける
    2. 当日利用できるか、施設の利用時間、移動時間、予約の要否を確認項目にする
    3. 入力だけで分からないことは、調べたふりをせず未確認にする
    4. 「希望」「確認済み」「これから確かめること」の順で短く書く。出典が提供されていれば添える
  • 終わり:メモをこの会話に表示する。予約・購入・送信はしない

これは手順の考え方を学ぶための文案です。正式なAgent Skillsファイルとして登録されたものではありません。

MCPとの違い

この手順書は「どう整理するか」を決めます。MCPなどの外部連携は、必要な情報や道具へつなぐ役割を持ちます。

手順書に「施設の公式情報を確認する」とあっても、使える検索手段や資料がなければ確認はできません。その場合に未確認と示すことも、手順の一部です。手順に書かれていることだけで、外部アカウントへのアクセスや予約の権限を得ることもありません。

一度だけの短い依頼なら、手順を普通のチャットに添えて練習できます。何度も同じ進め方を使いたくなったら、対応製品でスキルにまとめることを考えます。

読むだけの練習

手順を一つのメモに使う

入力の見本:

「土曜に美術館Aへ行きたい。見学は90分くらい。開館時間、移動時間、予約が必要かはまだ調べていない。」

この入力に、上の手順書を当てはめてみましょう。AIに試す場合のお願いの見本は次のとおりです。

お願いの文
教材用の手順書「お出かけメモを整える」と次の入力だけを使って、メモを作ってください。入力の内容を「希望」「確認済み」「これから確かめること」に分けて、短く書いてください。入力だけでは分からないことを調べたふりで補わず、予約・購入・送信などの操作はしないでください。メモをこの会話に表示するだけにしてください。 入力:土曜に美術館Aへ行きたい。見学は90分くらい。開館時間、移動時間、予約が必要かはまだ調べていない。 手順:希望と確認済みの情報を分ける。当日利用できるか、施設の利用時間、移動時間、予約の要否を確認項目にする。分からないことは未確認にする。「希望」「確認済み」「これから確かめること」の順で書く。

期待する形の見本:

  • 希望:土曜に美術館Aへ行き、90分ほど見学する。
  • 確認済み:この入力には、施設について確認できた情報はない。
  • これから確かめること:対象の土曜に開館するか、開館時間、移動時間、予約の要否。

これは教材用に書いた見本で、AIの実出力や美術館の実情報ではありません。「行きたい」が「予約済み」へ変わっていないこと、未確認の4項目が残っていることを確認します。

失敗したら手順を直す

もし「10時に入館予約済みです」と出たら、予約時刻も予約済みという情報も入力にはありません。次のように頼み直します。

お願いの文
入力には予約時刻や予約済みという情報がありません。追加された事実を取り除き、希望と未確認を分けてください。土曜に美術館Aへ行き、90分ほど見学したいという希望は残し、開館時間、移動時間、予約の要否は未確認と示してください。外部調査や予約などの操作はせず、メモを直してこの会話に表示するだけにしてください。

同じ間違いが続くなら、手順書の3番を具体的にします。

「入力にない日時、料金、予約状況を補わない。希望を確定事項として書かない。」

スキルは一度作れば完成というものではありません。小さな入力で試し、抜けた手順や紛らわしい表現を直します。

次の入力でも使えるか

練習:場所が「公園B」に変わっても、この手順書は使えますか。

答えの見本:希望と確認済みを分ける部分は使えます。利用時間や予約が関係するかは、その場所に合わせて確認します。美術館の開館時間を、公園の情報として流用してはいけません。

安全に使うために

  • 提供元と内容を読む:スキルには実行用のプログラムが含まれることがあります。説明だけを見て、分からないものを実行しないでください
  • 手順と許可を分ける:「最後に送信する」と書かれたスキルでも、利用者が送信を許可したことにはなりません
  • 利用できる状態か確かめる:登録・有効化・読み込み方は製品ごとに異なります。使いたいスキルを指定し、必要な手順が結果に反映されたかも確認します
  • 正しさは別に確認する:同じ手順で作れても、入力の誤りや確認漏れは残ります。重要な情報は元の資料で照合します

確認

  • 毎回そろえたいのは何ですか。答え:今回の例では、希望と確認済みを分け、不明点を残す手順です
  • スキルを保存したら、必ず全会話で使われますか。答え:いいえ。対応製品で利用できる状態かと、依頼に合うかを確認します
  • 手順に予約と書かれていれば、自動で許可したことになりますか。答え:いいえ。実行する操作の許可は別です

公式の参考資料

確認日:2026年10月4日(日本時間)。対応状況や読み込み方は、使う製品の最新案内も確認してください。

次はエージェントに任せる範囲を決めるです。

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